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大型ヨットの規定(LYC/LY3)

大型ヨットの規定について

Passenger vessel in a shipyard harbor.

大型商用ヨットの規定(Large Commercial Yacht Code:以下、「本規定」)は、従来の商船法(Merchant Shipping Regulations)を使用用途に適さないまま適用するのではなく、船舶の用途の本質を考慮した様々な要件の下でラグジュアリーヨットの運用を可能にするために作られました。本規定は、満載喫水時の長さが24m以上のヨット、スポーツや観光など商用目的で利用するヨット、貨物を載せないヨット、および12人以上の旅客を乗船させないヨットに適用されます。本規定はIMOのSOLAS条約、満載喫水線に関する条約、STCW(訓練及び資格証明並びに当直の基準)に関する条約と同等で、ヨットが、ケイマン諸島の旗を掲揚し、自由に世界水域での航行を行うことを可能にする、国際的な証明書が発行されることを可能にします。

歴史

1997年、英国の海事沿岸警備庁(MCA)により、従来の商船法(Merchant Shipping Regulations)の用途に適さなかった船舶に対する「規定」を確立する「The Code Practice for the Safety of Large Commercial Sailing and Motor Vessels」(LY1)の初版が発行されました。初版発行以来、LY1はそれまで条約の規制を受け入れることが困難であった海事部門に大きな影響を与えました。LY1は、国民の支持と標準としての国際的評価を享受し、導入と方法の両方において新境地を開きました。LY1の規定が施行されてから5年の間に、内容の改正が進められ、その結果誕生したのが2005年に発行されたLY2でした。

大型ヨット業界の更なる発展と共に、2012年には新しい規定(LY3)の発行が必要となりました。LY3には、国際労働機関(ILO)の2006年海上の労働に関する条約(Maritime Labour Convention:MLC)に従うことを船舶に義務付ける新たな要件が含まれました。本規定は、英国および関連のある英国の海外領土と王室属領で構成されるレッド・エンサイン・グループ(Red Ensign Group)のメンバーによって継続的に改善されています。ケイマン諸島は王室属領のひとつです。

大型ヨットの規定に従って建造するメリット

本規定は、ラグジャリーヨット専用に作られ、合意された基準がまとめられたものです。SOLAS条約、満載喫水線に関する条約、STCW(訓練及び資格証明並びに当直の基準)に関する条約を完全遵守する船舶と同等水準の安全性を提供するだけでなく、所有者が自己のヨットを満喫できることを保証するものでもあります。本規定は、ヨットの大きさや運用に適した技術、安全、運用基準を定めるものです。本規定内の各基準は主に、商船に適用される国際条約に基づいており、条約に従うことが合理的または現実的ではない場合や安全性を強化できる可能性がある場合、条約と同等となる基準が含まれています。この規定で義務付けられている基準を順守することにより、ヨットは、場合に応じて関連のある国際条約や国の法律の下、適切な貨物船証明書の発行を受ける資格を得ることができます。

LY3に従って建造するメリット /所有者にとってのLY3のメリッ

レッド・エンサイン・グループ(Red Ensign Group:REG)の大型ヨットの規定の策定は、新境地を開き、業界に枠組みを提供しました。この枠組みは20年近く運用されています。本規定の下、設計、建造、運用されているヨットは最高水準の安全性と品質を提供すると考えられています。この高水準は世界中で認められています。本規定に従う船舶の自由な航行を確保するため、国際海事機関(International Maritime Organization:IMO)には、サーキュラーレターで本規定の各版について通知が出されます(サーキュラーレターのコピーは以下よりご確認いただけます)。

LY3のヨットを所有することで、所有者は自らの投資が最高品質のものであるという安心感を得ることができるだけでなく、保険料を抑え、中古で販売する際の価値を高めることができます。LY3により船員の福祉を守り、船上で生活、仕事する人々に対して安全かつ高い基準を提供できるため、船員の離職率低下に役立ちます。メリットは幅広く、所有者は大型ヨットの規定の下で船舶の認証を受けることで、船上の友人や家族に対して最も安全なヨットを運用していることと、海洋環境を保護していることに確信を持つことができます。